科技学生の国際化 出入とも日本は伸びなやみ

科学技術・学術政策研究所が「科学技術指標2016」をとりまとめた。

日本は海外に送り出す学生数が全世界の1.0%、海外から受け入れている学生数は4.2%と、世界的にみて学生の受け入れも輩出も、どちらも少ない傾向にあった。学位取得者の国際比較は学士、修士はこの10年横ばいで、博士は減少している。

この指標は、日本と主要国の科学技術活動を、客観的・定量的データに基づいて体系的に分析したもの。(1)研究開発費(2)研究開発人材(3)高等教育(4)研究開発のアウトプット(5)科学技術とイノベーション——の5つのカテゴリーに分類し、およそ150の指標で表している。

人口100万人あたりの学位取得者数でみると、日本は学士取得者4438人(2015年)。最も多いのは英国6338人。次いで韓国5974人、米国5862人と続く。修士では、日本は607人(2012年)と少数。他国に比べて専攻は工学分野の割合が大きい。

博士は125人(2012年)。日本は2006年をピークに減少している。日本以外の国は増加。専攻は医・歯・薬・保険および工学が大きな割合を占める。

海外に送り出す学生数が最も多いのは中国で、全世界の20.7%を占める。最も多くの外国人学生を受け入れているのが米国で24.0%に及ぶ。外国人大学院生の状況を自然科学の分野で見てみると、中国人大学院生が最多でおよそ7千人(2015年)。次いで韓国・朝鮮人院生が1千人。

海外に数多くの学生を送り出している中国、韓国は受け入れ数は少ない。

対して、海外に学生をあまり送り出していない米国や英国は、学生の受け入れ数が多い。日本はどちらの割合も少ない。

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