熊本地震被害の文化財 保存修復学会が協力へ

(一社)文化財保存修復学会(三浦定俊理事長)はさきごろ、4月14に発生した熊本地震で被害のあった文化財について、修復の技術支援などで協力する用意があると文化遺産防災ネットワーク推進会議に提言していた。

これについて同推進会議は9月1日付で回答を寄せ、協力について謝意を表し、必要な支援について連絡するとした。

熊本地震での国指定などの文化財の被害件数は150件に及ぶ。中でも、熊本城や阿蘇神社の被害は深刻だった。また県指定や市町村指定、未指定ではあっても地域の核となる社寺や民家、伝統行事に関わる建物や道具、民俗慣習を伝える史資料などが被害に遭った。

文化庁は東日本大震災の場合と同様に、いち早く九州地域の文化財レスキュー事業に着手した。

しかし、その後も地震が続いて被害が拡大。大雨もあり、水害やカビの発生も含めて、二次的な被害が憂慮されている。

同学会も、東日本大震災に際して文化財の修復で協力している。そこで、熊本地震についても、高度な修復技術を有している会員による、(1)文化財レスキュー活動に際する応急措置方法に関する技術的支援(2)救援後に所有者から被災文化財の修理の希望があった場合の修理設計の作成——に関して協力すると、同推進会議に持ちかけていた。

これを受けて同推進会議は、同学会による協力は「非常に重要」とし、関係者からニーズを把握した上で支援について連絡すると回答した。

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