(点描 東西南北)2016年8月下旬のニュース

▽不登校生徒に離島留学コース

長崎県教委は、不登校生徒を対象とした離島留学コースの平成30年度新設を検討している。離島留学制度の拡充策として位置づけ、五島市の県立五島南高校に開設する方向。島の自然を生かし、学びの継続を図る。20人程度の受け入れを予定している。離島留学制度は、離島にある高校に本土部の生徒を受け入れるもの。現在、対馬、壱岐、五島の3高校で実施。五島南高校に開設されれば、初の導入となる。

▽試験中にみだらな音声を教室内に流し懲戒処分

鹿児島県霧島市教委は、誤ってみだらな音声を教室内に流したとして、市立高校の50代男性教諭を、減給2カ月の懲戒処分とした。処分は8月19日付。同教諭は6月21日、2年生の教室で期末試験の監督に当たっていた。監督中に、スマホでアダルト動画を見ようと操作している間に、音声が5秒間ほど流れてしまった。教室では騒ぎにならなかったが、生徒がその日のうちにSNSで経緯を発信。気づいた保護者が試験翌日の22日に学校に通報して発覚した。

▽16歳少年がDOS攻撃で保護観察処分に

大阪家裁(前田優太裁判官)は8月25日、電子計算機損壊等業務妨害の非行事実で送致された少年(16)を、保護観察処分とした。少年は、大阪市立中学校に通っていた昨年11月、大阪市教委のサーバーに大量のデータを送りつけて通信障害を引き起こすDOS攻撃を繰り返した。その結果、市立小・中・高校と特別支援学校合わせて444校のホームページが、一時閲覧できなくなった。これを受けて大阪府警は今年5月、少年を書類送検していた。

▽教員採用試験で市販問題と内容酷似

沖縄県教委は8月25日、教員採用試験の英語のリスニングで、出題内容が市販の問題集と酷似していたと発表した。問題集から引用したためと分かり、平敷昭人教育長は「同じ問題集を使用していた受験者がいた場合、公平さが保たれているとは言い切れない」とした。その上で、問題作成の手法を改める意向を表した。

▽青森県東北町の中1死亡はいじめ自殺か

青森県東北町の中学校1年生男子が、夏休み中の8月19日に死亡していた事実が判明。2学期を目前にした時機であり、同町教委は「自殺の可能性がある」として県教委に報告。町教委はいじめの可能性も排除できないとみて、死亡に至った経緯の解明を進める方針。生徒が残したとみられるメモがあったとの話も出ている。同町は、条例による「いじめ防止対策審議会」の設置を検討している。同町立中学校は22日に2学期が始まり、町教委の要請で、生徒の心のケアのために、スクールカウンセラーが県教委から派遣された。

▽いじめ重大事態の知事への報告約3カ月遅れる

佐賀県立学校で昨秋、いじめが原因と疑われる長期欠席の重大事態があったが、県知事への、いじめ防止対策推進法に基づく報告が約3カ月遅れた。この問題について県教委は8月27日、第三者委の「県いじめ問題対策委員会」(高尾兼利委員長、委員8人)を開き、再発防止策について諮問した。諮問には、「学校における重大事態への対応手順と留意点」「いじめ関連法等の制度や対応への理解」などに関して改善策を掲げている。このうち、学校で行われているアンケートについて、従来の記名方式ではいじめに関する手がかりが得られなかったとして、無記名方式に改めるとした。

▽埼玉県東松山市の遺体発見で情報交換

埼玉県東松山市の河川敷で、吉見町の井上翼さん(16)が遺体で見つかった事件に関連して、文科省の松林高樹生徒指導室長ら2人が8月26日、県教育局と市教委を訪れ、生徒指導の状況などについて聴き取りを行った。県教育局では、依田英樹生徒指導課長らが応対。昨年11月、井上さんが県立高校を自主退学した経緯などを説明し、今後も事件について情報交換を続けるのを確認した。

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