(点描 東西南北)2016年9月上旬のニュース

▽京都府教委が来年度から部活動指導員を配置

京都府教委は、運動部活動を支援する専門職員として「部活動指導員(仮称)」を来年度から配置する方針であると、8月31日、明らかにした。担当する部活動の競技未経験の教員が指導にあたる場合が多い中で指導力の向上や教員の負担軽減に結びつけるのがねらい。指導員は非常勤職員で公務員の身分とし、順次拡充していく。任用にあたっては指導技術などの研修を受講してもらう。府教委の調査では、顧問を務める部活の競技経験がない教員は中学校で半数近く、高校で4割近く。3人に1人が指導に「自信がない」と回答。休日の練習指導や大会への引率も負担になっていた。

▽学校飼育動物で獣医師会が協力

(一社)福岡市獣医師会と福岡市教委は、市立学校で飼育するウサギなどの動物に関して連携する協定を結んだ。市教委は、獣医師の協力で飼育動物を活用した授業を増やし、子供たちの心の教育の充実を図る。飼育動物の診療や災害時に学校に避難してきたペットの対応などでも、連携・協力していく。またウサギの毛などにアレルギーがある子供への教育場面での対応などでも、専門的な立場から獣医師が支援していく。

▽医療的ケアを要する児童生徒に看護師派遣

人工呼吸器による呼吸管理や導尿などの医療的ケアを必要とする児童生徒がいる神戸市内の小・中学校5校に、看護師を週1回派遣する「医療的ケア支援事業」を9月2日、同市教委が始めた。これまでは、看護師免許を有するボランティアや保護者が学校に付き添い、介助とケアを行ってきた。こうした保護者の負担を軽減しようと、市教委が訪問看護ステーションと契約を結び、派遣が実現した。派遣先は中学校1校と小学校4校。保護者らと夏休みの間に話し合い、この日から事業を開始した。市教委では「まずは週1回だが、できれば今後、日数を増やしていきたい」という。

▽園長、校長にLGBT理解で研修

群馬県高崎市教委は9月3日、市内の幼・小・中学校などの園長、校長を対象に、性同一性障害やLGBTの児童生徒への理解を深めてもらおうと、市役所で研修会を実施した。90人ほどが参加した。講師は市医師会所属の森弘文医師。「性の多様性を知識として理解するだけでは不十分だ。自分と異なる価値観に共感し、納得していく必要がある」などと理解を訴えた。

▽佐賀県が総合教育会議

佐賀県は9月6日、知事と教委による総合教育会議を県庁で開催。ふるさとに誇りや愛着を持つ人材育成を図る郷土学習のあり方を議論した。2年後には「明治維新150年」を迎える。これに向けた県の取り組みの中で子供たちへの対応が必要との声が上がった。

▽ネットいじめ防止で授業

堺市立津久野中学校で9月6日、「ネットいじめ防止授業」の公開が行われた。内容は、今年3月作成のスマホのルールを啓発する「スマホ・ネットルール5“まもるんやさかい”」に基づく。ルールは「やさしい言葉を選び、確認して送ろう」「悪口はもちろん、ぐちも書かないようにしよう」「個人情報をのせないようにしよう」「知らない人とかかわらないようにしよう」「家の人とルールを話し合おう」の5つ。同市立中学校生徒会から提案されたルールをもとに、市PTA協議会、市教委、市立小学校長会、市立中学校長会で検討されてできたもの。授業は、同市教委が取り組みを始めて8年目となる。

▽長野県茅野市教委で来年度から小中一貫教育

長野県茅野市教委は9月7日、小中一貫教育を来年4月に始める方針を明らかにした。小中の校長や教頭でつくる組織が各学年で何をいつ教えるか具体化した教育課程を既に作成している。教員に9年間を通じた教育への意識付けを図るとした。小学校5年生以上の一部教科で中学校での教科担任制を導入し、「中1ギャップ」の解消を目指すという。

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