海学ぶ動機づけを 海洋教育支える理念でフォーラム

海への畏敬、海を学ぶ意味や理念を伝えようと語る田中センター長
海への畏敬、海を学ぶ意味や理念を伝えようと語る田中センター長

(公財)笹川平和財団海洋政策研究所は、月に1回、海洋に関する社会の関心事項の中からテーマを設定し、「海洋フォーラム」を開催している。

このほど136回目を迎えたフォーラムでは、東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターの田中智志センター長が「海洋教育を支える理念について」と題して講演した。

同センター長は、「自然と人とのつながりとは、自然への思い、愛着である。海と人には『見えないつながり』がある。海は超人為的な存在だからこそ、大きな意味がある。人は、数々の理科的な事実を理解するにつれ、海の大切さ、海への畏敬の念を抱く。海洋教育の理念とは、自然としての海について学ぶ人自身が、その体感的経験と科学的知見を踏まえて構想するものであり、その一つが自然と人の贈与享受としての『つながり』である」と述べた。

さらに、「現実を直視し、『問題解決』を目指す海の授業、環境教育などが実践されているのは良い。しかし、それらを実践する前に、次世代を担う子供たちに、海に関して学ぶ動機付けの重要な要素として『理念』を伝えるのが重要な責務」と指摘した。

主催者の(公財)笹川平和財団海洋政策研究所は、東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター、日本財団とともに、海洋教育を実践する小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校などを支援している。これを通して、海洋教育カリキュラムの開発と海洋教育の担い手の育成を行っている。そのため、「海洋教育パイオニアスクールプログラム」を立ち上げ、助成活動をスタートさせている。学校での海洋教育の面的広がりと質的向上を図るのがねらい。来年度の助成校は、来年1月中旬に決まる予定。

詳細は同プログラムのサイト=https://www.spf.org/pioneerschool/

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