活躍する退職校長会 VerⅡ 子ども、教師、地域を支える(4)愛知県退職校長会

現職と連携し今日的な課題など研修

1.愛知県退職校長会の概要

現職の校長会との合同研修会

愛知県退職校長会は1966年、会員相互の旧交を温め、併せて愛知県の教育振興に寄与することを目的として結成されました。当初は義務教育と高校教育と合同でスタートしました。その後運営上の問題から、92年度から現在の小中学校のみの退職校長による組織になりました。その後、組織の拡大を行い、現在は退職後の7年間の会員で組織することとし、2017年度は約1700人で活動しています。

なお、県内には17の支部があり、その場合は基本的には終身の会員となっています。その17の支部は基本的には、会員相互の親睦と交流が中心です。支部によっては総会時に高齢者会員のお祝いとか研修旅行を、また、物故者の法要を行っているところもあります。従いまして、本県の退職校長会員のほとんどが退職後の7年間は支部の退職校長会とダブル加入となっています。

県退職校長会の主な事業は、①会員相互の親睦を図る②現職校長会と連携し教育の進展を図る③関係団体と協力し福祉の増進に努める――ことなどです。以下、主な活動を紹介します。

2.現職校長会との連携の強化

現職校長会の会員は、退職後も教育現場や児童・生徒の現状や問題、教育行政の動向について疎くなりがちです。しかしながら、退職後も何らかの形で教育現場や教育行政と関わっている会員も少なくありません。そこで、十数年前から現職の校長会の役員と退職校長会の役員とが合同で「教育の今日的課題について」をテーマに研修会を行ってきました。

講師は現職の県校長会長に依頼したり県教育委員会の義務教育課長にお願いしたりしています。毎年、その年の現職の校長会や教育行政が抱えている課題、取り組もうとしていることなどを分かりやすく話していただいています。

17年度は、政令指定都市への権限委譲により、愛知県の校長会から名古屋市の校長会が抜けた後、二つの校長会がどう連携を図り、進めていくか、さらに小学校英語などの導入、講師の不足、教員の多忙化など、教育現場のさまざまな課題を教えていただく貴重な時間となりました。研修会の後、せっかくの機会ということで県退職校長会の現状とか課題などを説明し、現職の皆さんに理解していただきました。

3.会員の親睦と交流

私たちは年2回会報を発刊し、全会員に送付しています。私たちは現職時代は県の小中学校校長会とは別に、名古屋、三河、尾張の各地域の校長会にも加入していました。しかし、高校入試など県全体で考えていくことが多くあり、「愛知はひとつ」という考え方でさまざまな問題に取り組んできました。現職時代は、それぞれの地域を踏まえつつ一緒に校長会を進めてきた仲間の今の仕事、生きざま、趣味などを年2回の会報の中の「会員交流広場」「生き生きライフ」で知り、その後連絡を取り合うということも耳にし、うれしく思います。

4.「愛知はひとつ」

前述しましたが、政令指定都市の権限委譲の流れの余波を受け、現職の県校長会から名古屋市の校長会が抜けるということになりました。では、退職校長会はどうするのかということが大きな問題として浮上してきました。役員会を重ねる中で、現職の校長会の動きを見ながらとはいうものの、別れるメリットがほとんどない、「愛知はひとつ」という現役のころの合言葉は降ろすべきではないという声が大半を占めました。その結果、現職の校長会とは異なり退職校長会は「愛知はひとつ」のままでいこうということになりました。ただ、このことはその後、退職校長会の会則、細則の手直しを行う必要があり、若干苦労をしました。

今年も残り少なくなり、この後の退職校長会は、来年度に向けての準備に入ります。毎年のことですが、愛知県、名古屋市の現職の校長会に出掛け、退職予定の校長先生方の退職校長会への全員加入について協力依頼をお願いします。また、来年度の役員予定者を各地域で選んでいただき、総会を迎える準備をしていくところです。

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