ESDの成果示す大会に 節目の第10回ユネスコスクール大会 12月8日横浜市で開催

第10回の節目の大会にESDの成果を示そう――。ユネスコ・スクールが一堂に会して開催される第10回ユネスコスクール全国大会(主催・文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、共催・NPO法人日本持続発展教育推進フォーラム、第10回ユネスコスクール全国大会実行委員会、後援・教育新聞社ほか)の概要がほぼ固まった。今大会は12月8日、横浜市の同市立みなとみらい本町小学校で開かれる。

今回の大会テーマは「未来はワタシたちを待っている―ESDで育てる児童生徒、教師、そして学校、地域社会」。パネルディスカッションには、ユネスコスクールの卒業生が登壇し、ユネスコスクールで何を学んだかを語ってもらう。ESDの実践が子供たちにどのような成果をもたらしたかを学びの当事者たちに聞く、という注目される取り組みがある。

国連において「持続可能な開発目標(SDGs)」が設定され、学校現場だけではなく、行政や企業などでも取り入れられ、ESDはさらに広く、大きな役割を担うこととなった。

わが国におけるESDの推進拠点であるユネスコスクールは、現在、1149校(18年7月現在)となり、世界最多である。持続可能な社会を実現するために、ESDの普及・深化・拡充を目指し活動を展開してきた。

これまでに9回を数える全国大会では、ESD推進のためにこれらのユネスコスクールがどのような役割を果たしたらよいかを命題として追求してきている。今回は、記念すべき10回目の全国大会となる。積み上げてきた成果、ESDの教育的効果を示す大会を目指し、その教育活動およびESDの実践研究、さらにはそれを取り巻く保護者や地域、教育委員会の活動などについて相互交流を図るとともに、わが国のESDの普及発展、教育内容の深化拡充、調査研究の充実に資するものとする。

ユネスコスクールにおけるESD活動の課題解決や先進的知見の獲得を目指すワークショップ、優良実践校の事例発表を軸とするテーマ別交流研修会(研究協議会)、わが国の未来を支える人材づくりの要諦を学ぶ特別対談、ESDが持続可能な社会の構築に貢献する人材づくりに果たしてきた役割および成果などを提示するパネルディスカッション、ユネスコスクールの先進的事例および企業・団体の事例の展示発表(ポスター展示およびブース展示)などを軸としている。

概要は、別掲の通り。

特別対談「未来をつくる人材育成のあり方を考える」は、日本ユネスコ国内委員会・安西祐一郎会長(前中教審会長)、横浜市教委の宮内孝久委員(神田外語大学長、元三菱商事(株)代表取締役副社長)がそれぞれの立場、知見から未来に向けた人材育成について語り合う。

「ESDがつくるワタシたちの未来―ユネスコスクールで学び、育ち、そして、進む」をテーマとするパネルディスカッションでは、ユネスコスクール(小中高)で学んだ若者たちに教育活動の成果などを語ってもらう。地元の横浜市をはじめ、宮城県気仙沼市、大阪市、奈良市、福岡県大牟田市などから、社会人、大学生、高校生らが集う。

分科会は、五つのワークショップと六つのテーマ別交流研修会で構成。「多文化理解、多文化共生」「気候変動」「ESD・SDGsの教材作成」「ESDと働き方改革」「学校と地域の連携」「ホールスクールアプローチ」「海外のユネスコスクール」などを学ぶ。

「海外のユネスコスクール」の分科会には、韓国など東アジア地域のユネスコスクール関係者が参加する。

このほか企業の取り組みを発表するランチョンセッション、団体のESDの実践、企業のCSRの概要を発表する展示発表などが予定されている。

参加は無料。対象は、ユネスコスクール関係者(教職員)、一般幼小中高校教員、教育行政関係者、教育研究等関係者(大学、研究所等)、保護者、ユネスコ関係者、ユネスコ協会関係者、企業関係者、学生、その他ESDに関心のある人。

詳細・参加申し込みは、同NPOの大会ウェブサイトで。

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