活躍する退職校長会 VerⅡ 子ども、教師、地域を支える(7)新潟県公立学校退職校長会

教育支援を中核として活動

1. 本会の概要

新潟県公立学校退職校長会は、1965年1月に、県内各地から教育の振興を願い・期待する百余名の小・中・高校の元校長が新潟市に集まり、結成されました。同年6月に全国連合退職校長会に加盟し、全国組織と連携した活動を展開しています。2014年には創立50周年を迎え、記念式典を挙行し、記念誌を発行しました。17年現在29支部、会員数2651人の組織です。

本会の特徴的なこととしては、毎年開催している県総会があげられます。上、中、下越3地区持ち回りで、全会員の約1割の会員が各支部から参加しています。17年度は第53回総会で277人が参加しました。総会の後には参加者全員で懇親会を開き、全県の会員同士の交流と親睦、そして絆を深めています。

本会では「新潟県教育の振興に寄与すること」を目的とし、中心的な活動目標に教育支援を掲げています。活動方針の第一に「現職教員が敬愛される教育風土の醸成に努めるとともに、培った知識や経験を生かして、自らも楽しみながら教育支援に努める」として鋭意取り組んでいます。各支部でも、工夫を凝らしたさまざまな充実した教育支援活動に継続的に取り組んでいます。

以下、本紙のテーマである「子ども、教師、地域を支える」という観点から、教育支援に関する本会の特色ある取り組みについて紹介します。

2. 県本部の取り組み
20年にわたり実施している「夏休み勉強会」

▽現職の県小・中学校校長会との教育懇親会

当県教育の一層の振興のために、県退職校長会と現職の小・中学校校長会との情報交換・懇談が必要と考え、1999年度に第1回の教育懇親会を開催しました。以後毎年テーマを決めて開催し、17年度で19回目となりました。

懇談の内容は、県本部発行の「会報」で全会員に周知するとともに、その詳細な記録を本部役員や支部長等に配布し、県本部や各支部の教育支援活動等に生かしています。

▽「会報」や県総会等で支部の教育支援の取り組みなどの紹介

年2回発行している県の「会報」で毎回「今がんばっています―教育支援・社会貢献への取組―」と「私たちの支部では」のコーナーを設け、各支部や会員の教育支援等の取り組みについて紹介しています。また、県総会で、特色ある教育支援を実践している支部から事例発表してもらうなど、教育支援について学び合い、情報の共有化に努めています。

3. 支部の特色ある教育支援活動の取り組み

▽A支部では、会員が中心となり7年かけて市民運動を展開し、市民、行政を動かし、「教育の日」を市教育委員会規則で策定するのに大きな力を発揮しました。市教委が教育の日を中心に教育月間を設け、市の広報で教育の日を特集するなど、教育の重要性を市民にアピールし、大きな反響を呼んでいます。

▽会員が400人を超えるB支部は、1999年から学校が求める支援活動・要望等を調査し、支援する分野として校長や教職員、教科・総合学習、生徒指導、部活動の四つに分けました。そして全会員から支援可能な分野に登録してもらい、「登録カード一覧」を作成し、それを定期的に更新しながら全学校に配布し、要請のあった学校へ教育支援を行っています。
▽C支部は退職校長会の働きかけで毎年支部内の全校長と会員が一堂に会し、学校の現状や教育の諸問題等について懇談しています。このことから具体的な教育支援につながった例も多くあります。

▽D支部は、「夏休み勉強会」を毎年5回開催して20年がたちます。そこで使う国・算の基礎問題プリントを児童の実態に合わせて改訂し、児童や保護者から感謝の声が多く寄せられています。また中学生を対象に施設訪問の引率もしています。

▽E支部は、平成7年から23年間、10人位の会員がボランティアで、不登校やいじめ等で学びの機会を失っている子供たちの学習支援に当たり、保護者、教師の相談にも応じています。