活躍する退職校長会 VerⅡ 子ども、教師、地域を支える(11)宮崎県退職校長会

「教育の日」を軸に特徴ある取り組み推進

小中学生、保護者と共に学んだ学習会

1. 11支部で工夫した取り組み

宮崎県退職校長会は、1969年に結成され、今年で49年目を迎えます。会員は、昨年5月現在で1668人です。

活動の目的に、①会員相互の親睦②福祉の増進③研修の充実④本県教育の充実発展に寄与する――を掲げています。

努力事項として、①生涯学習社会への積極的な対応とボランティア活動の推進②情報活動の推進と適正な教育世論の喚起および健全な青少年の育成・支援③教育機関および関係団体との連携強化と地域における学校づくりなど組織的な支援活動の推進④会員の世話活動の推進と豊かな生きがいづくりおよび叙勲資料の整備――を挙げています。

県退職校長会では、総務部・研究調査部・福利厚生部・編集広報部を組織して、県内の各支部退職校長会の取りまとめを行っています。本県では、県内を11支部に分けて活動を行っており、各支部を中心に関係機関と連携したさまざまな工夫した取り組みが行われています。その中でも「教育の日」にかかる取り組みは、支部ごとに特徴があります。

例を挙げますと、ビタミンの父といわれる高木兼寛にまつわる「宮崎市高岡町教育の日合同穆園学習会」、明治時代の外交官であった小村寿太郎にまつわる「振徳教育の日」、学校教育活動・地域教育活動・家庭教育活動などに関する「学校・家庭・地域の教育フォーラム」、退職校長と現職校長合同での「教育を考える地区別研修会」などがあります。

一例として東諸県支部の教育の日にかかる取り組みを以下に紹介します。

2. 子供たちと共に学んだ「本庄南用水路の学習会」

昨年11月11日に「本庄南用水路の学習会」を行いました。これは、東諸支部の退職校長会が町内の小中学生と保護者に呼びかけて、「ふるさとを知ろう~歴史アドベンチャー」の行事として、「みやざき子ども教育週間」に合わせて6年前から毎年実施しているものです。

当日は天気も良く、参加者は小・中学生21人、保護者、史跡・文化ガイドの方、社会教育課の方、退職校長会の30人でした。

まず「本庄南用水路をつくった人たち」のDVDを見ました。明治5年に最初の計画が立てられましたが地形から難工事であることが分かったこと、有志がだんだん減り8人になったこと、県の許可がおりず小指を切断して決意を示したこと、自費開削という条件で許可だったため私財を売り払ったり借金したりと資金繰りに苦労したこと、借金を自害で償おうとしたことなど涙なしでは聞けない話でした。子供たちは真剣に視聴し、視聴後もシーンとしていました。

それから、水路事業を成し遂げた8人の発起人の努力を後世に伝えるため水門の上に建立された「本荘村開渠(かいきょ)記念碑」と、切断した小指を供養する「指塚」まで歩きました。記念碑や水門を自分の目でみた子供たちは、目の前に広がる広大な田畑を感慨深げに眺めていました。

「このように歴史を伝え、子供たちに祖先の偉大さを感じさせたこの催しは、子供たちの心に響き、これからの生き方を充実させることでしょう」「こんな素晴らしい活動をしている東諸県支部退職校長会の退職校長会の会員の皆さまに感銘を受けました」などの感想が書かれました。

県退職校長会としては、今後とも各支部との連携を深め、さらなる活動の充実発展を目指します。

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