情報社会を支える教師になるための教育の方法と技術

堀田龍也・佐藤和紀 編著
三省堂/2000円+税

新学習指導要領では、言語能力と並び情報活用能力を「学習の基盤となる資質・能力」と位置付けている。一方で、学校のICT環境整備は進んでおらず、教師のICT活用能力も高くないのが日本の現状である。

ICT機器を使った授業やプログラミング、情報モラルといった指導面に関する内容はもちろん、後半では校務の情報化やセキュリティー対策も取り上げ、多岐に及んでいる。教職課程コアカリキュラムに対応していることから、教師を目指す学生に対して、今後の学校教育で教師に求められる情報活用能力を示したとも捉えられる。

タブレット端末を導入したものの、十分に活用されないままとなっている学校も多い。端末を導入さえすれば授業が良くなったり、学力が向上したりするわけではない。活用方法を教師が把握した上で、指導経験を生かしながら効果的な場面で用いなければ、期待はすぐ落胆へと変わってしまう。

また、新学習指導要領でのプログラミングや「主体的・対話的で深い学び」を実現するにはどうすればよいか。これらの課題に対応しつつ、情報技術の急速な進化に置いていかれないよう、かつ踊らされないように、教師自身が十分な情報活用能力を身に付けなければならない。整備が遅れた分、学校では今後、ICTの普及が一気に進むと予想される。そんな急激に情報化していく学校で生き抜くためのサバイバル技術を詰め込んだ教科書だ。

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