わかる!小学校の先生のための統計教育入門

今、世の中でデータの活用が重要視されている。教育界においてもそれは同様で、新学習指導要領の中にも、外国語科の新設やプログラミング教育の実施などと合わせて「統計教育の充実」が盛り込まれている。

坂谷内 勝 著
ミネルヴァ書房
2200円+税

本書は、新学習指導要領に沿った分かりやすい指導を目指す小学校教員のための「統計教育の教科書」だ。データを活用した「統計的な見方・考え方」は、素朴な疑問や、身の回りで起きていることを明らかにする探究的な問題解決法の一つといえる。また、統計データやグラフを使いながら授業を行うことで、子供たちからさまざまな意見を引き出し、主体的・対話的で深い学びにもつなげることができるだろう。

本書では専門書にありがちな難しい公式・数式・記号は使用せず、表やグラフの作り方・見せ方を実践。Excelの使い方についても、初歩から学べるようになっている。特に間違いやすいところは詳しい説明がなされており、算数に苦手意識がある教員でも統計の基本がしっかり理解できる。使用しているデータも「子供と大人と高齢者の人口」「東京の平均気温」といった、小学生にとっても身近なものに絞られている。

また、第6章では国語、算数、社会、理科、生活、体育の各教科と総合的な学習の時間でどのような統計教育の実践ができるのか実践事例が示されており、授業づくりに生かせるポイントが押さえられている。