学校現場で今すぐできる「働き方改革」

副題は「目からウロコのICT活用術」。著者は、札幌市内の四つの小学校で校長を歴任。総合的な学習の実践研究やICTを活用した学校の日常改善研究に取り組み、文科省の「2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会」スマートスクール構想検討ワーキンググループ委員を務めた。学校現場の実践を基に、ICTの活用を中心に学校の働き方改革のポイントをまとめた一冊だ。

新保元康 著
明治図書出版
1600円+税

「ICTを導入しただけでは、学校の業務改善はほとんど進みません」と、著者は言い切る。大切なのは、ICT周辺の設備や業務の流れを変えることであり、学校の働き方改革を進めるためには「ICTに+αのアイデアが必要」だと強調する。

そのアイデアのひとつが「職員朝会の全廃」だ。校務支援システムの導入に合わせ、その日のスケジュールや連絡事項は、全てコンピュータ上で伝えるように業務の流れを変える。そうすると、職員朝会の口頭ではなく、文字情報で伝わるので、曖昧さが減る。しかも、教師は20分早く教室に行けるようになる。

子供たちは朝、「先生、あのね……」と話したいことがいっぱいあるものだ。そうした声に耳を傾け、教師が「子供と向き合う時間」を増やすことができる、というわけだ。職員会議は年4回で足りるという。

本書には、学校の日常を改善するために、著者の豊富な現場経験に裏付けられた実践的なアイデアがたっぷり詰め込まれている。