(鉄筆)今年のプロ野球も開幕から……

今年のプロ野球も開幕からはや2カ月。まだまだ先は長いが、それでも応援しているチームの勝敗に一喜一憂している人も多いだろう。

かくいう筆者もその一人で、応援するチームが負けるたびに、V9を達成した川上哲治元読売巨人軍監督の「99%が監督の腕」という言葉を思い出し、「監督が悪いからだ」とテレビの前で不満をぶつけている。

川上哲治氏は、その著『遺言』(文藝春秋)で、次のようなことを述べている。「一般企業と同様、プロ野球のような競争組織では、その浮沈の99%は、トップの人格、力量で決まる。組織はトップの人間像を映す鏡だ。選手個々の成長を助け、皆をまとめて勝つという『志』を持ち、競い合い、助け合い、一体となって戦っていく、それが、監督としての仕事だ」

毎月、以前勤務していた小学校から「学校便り」が届く。特に、4月、5月の学校便りは注意深く読むことにしている。それは、年度初めに当たっての校長としての思いや抱負、そして、異動の状況や児童数、学級数の増減などが書かれた紙面から、学校の現状や課題、元気度といった空気が感じ取れるからである。

学校は、プロ野球のように、その浮沈の99%が校長で決まるとは言わないが、校長の人格、力量が学校の元気度を大きく左右するのは事実である。とりわけ、今日のように若手教員が増える中、どのように彼らを育て、まとめ、一体化を図って学校を経営するか、校長の力量が問われている。校長は、「学校という組織を映す鏡」である。年度初め、校長への期待は大きい。