(鉄筆)昭和40年代後半の……

昭和40年代後半の新卒教員時代の仲間と昔話に花を咲かせた。子供の数は千人を超え、教員大量採用の時代。土曜が勤務日で、週4日は6時間授業。それでもなぜか余裕があった。子供の下校後は体育の実技研修と称して運動で汗を流す。終われば冷たいものを横に教育談義。校庭の体育授業の善しあしが先輩のつまみにされ、議論したこともあった。

「今はどうだろう」「今の先生はそんな余裕は皆無だよ」。なぜだろう。授業時数は減っているのにやることが増えている。生活科、総合的な学習、外国語活動。外国語やプログラミング教育の導入。習熟度別指導、協力的な指導、個に応じた指導。特別な支援を要する子供の増加。いじめや不登校…。通知表・指導要録の文章記述の増加。一斉画一授業からアクティブ・ラーニングの授業へ。

業務を減らすはずのコンピューター導入が大量の情報をもたらし、教員はコンピューターとにらめっこ。そして保護者の対応。限界にきていることから働き方改革、業務改善が始まった。しかし、制度だけでなく先生方も自らの働き方を改革する必要がある。

リンダ・グラットン博士(ロンドン・ビジネススクール教授)は著書『ワーク・シフト』の中で、社会の変化を意識せず今の働き方を続けていると行きつく先は「孤独と貧困」と警告している。そうならないためには、「ゼネラリストから連続スペシャリストへ」「孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ」と変える努力が必要と提言している。

人生100年時代。自らの働き方も未来指向の視点で見直す必要がある。