(鉄筆)教科書の選定が始まり、……

教科書の選定が始まり、これまでとの違いなどが話題に上り始めている。教科書は主たる教材だ。教師が興味・関心を持ち研究するのは当然でありよいことだ。夏以降に採択されれば、これを教材として指導計画の作成作業が始まる。

ところで、指導計画の基となる新教育課程の編成は進んでいるだろうか。折しも、東京都練馬区立光和小学校から製本された、教科等横断的な教育課程が送られてきた。昨年度に編成したという。

問い合わせてみた。編成をリードした教師は、前々回の改訂で総合的な学習の時間を中心に教科などとの関連を図った教育課程の編成作業を行い、教育課程の意義や教育課程に基づく教育の推進展開の在り方を学んだ。当該の校長にも話を聞いてみた。

当時、学習指導要領が大綱化され学校に任される部分が多くなった。専門紙が社説で「学校は大丈夫か、本当に編成できるのか」と問い掛けた。見くびられたものだと思い、できることを示してやろうと、家庭・地域とも協力し、教育目標の見直しから始めて移行期間に新教育課程を編成したという。その狙いの中核は教育課程編成を経験すること、その意義を知り教育課程に基づく教育を進められる教員を育てることにあったという。

それから20年。中心となった教師は「もうすぐ退職。最後のご奉公で若い先生につなげたい」と笑って言った。新教育課程の編成はほぼ10年に一度の大切な取り組みだ。その意義をしっかりと認識し、未来を開く子供のための教育課程を編成してもらいたい。