(鉄筆)大学における留学生に関する……

大学における留学生に関するずさんな管理が問題にされている。某大学では過去3年間に1600人もの留学生が所在不明という。うそでしょう! こんなことが法治国家であり得るのか。国の担当者は「性善説をとっていて、早期の対応を逸した」と釈明していた。懐かしい言葉を聞いた感がある。

性善説とは孟子が説いた「人間の本性は善である」とする考え。反対は荀子の「人間の本性は悪である」とする説。性善説をとっていたということは、まさかそんなことになるとは予想だにせず、学生の在籍管理は当然きちんと行われているという前提に立っていたのだろう。それが裏切られた。

一方、学校によっては、留学生が就労目的で来ており、いずれ来なくなるのを承知の上で、学費の徴収目的で入学させているという。こうなると性悪説ということになるか。いずれにしても信頼を裏切り損なえば制裁を受けなくてはなるまい。

小学校においてはどちらかと言えば性善説的であり、教育は子供を信じることから出発している。しかし、学級崩壊状態で勝手放題に振る舞っている子供たちは小悪魔に見えるが、以前とは顔つきが違っていることに気付く。元々は子供らしい表情だったのだ。そんな子供たちも、適切な指導が入ればうそのように蘇ってくる。子供たちに課題があるにせよ、それを指導できなかった教師の問題であろう。

教師は子供の持っている良い点を見いだし、それを引き出し発揮させることを大切にしてほしい。みんな良さを持っているのだから。