学校を変えるいじめの科学

 深刻ないじめ被害に遭っている当事者やその親、学級のいじめ問題に直面している教師が、具体的な対処法を求めて本を繰るケースは少なくないだろう。しかし、この本はそういった「対策本」ではないと著者は冒頭でくぎを刺す。

 本書の目的は、世界中の研究結果をベースに、いじめのメカニズムや被害者・加害者・傍観者の特徴を明らかにし、予防や初期対応に生かすことにある。単に正義感に訴えたり、対症療法的な解決を探るのではなく、いじめという事象を科学的な視点で捉えた一冊だ。

 著者は教育新聞の好評連載「いじめのエビデンス」(19年1~3月掲載)を担当した、小児発達学の研究者である和久田学氏。……

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