(鉄筆)わが国の子供の貧困問題が……

わが国の子供の貧困問題が話題になっている。国は「子供の貧困対策有識者会議」を開催して対策に取り組んでいる。NPO法人などが子供たちに食事を提供する活動も注目されている。

子供の貧困問題はわが国だけではなく世界的な課題でもある。これは人口問題と深く関わっている。人口増加率の高い地域はアジア州とアフリカ州であるが、アジア州は人口増加率を上回る食糧生産の伸びが高いため子供たちの栄養不良問題は改善しつつある。一方、アフリカ州のサハラ以南のサブサハラ・アフリカでは食糧生産をはるかに上回って人口が増加しており、貧困問題に連動して子供たちの栄養不良が深刻な状況にある。特にサブサハラ・アフリカに位置している地域、例えばニジェールやブルキナファソでは人口自然増加率が3%以上と高率であり、1人当たりの国民総所得はニジェールが360米ドル、ブルキナファソは590米ドルと極貧状況にある(17年、世界銀行、外務省サイト)。

ユニセフの資料によると栄養不良で免疫の落ちた子供たちが肺炎やはしかによって命を失うことが多いという。ユニセフはその対策として「ACSD(子どもの生存と発育促進プログラム)」をサブサハラ・アフリカに導入し多くの企業の協賛を得て推進、子供の死亡率を劇的に減らすことに成功している。

今後、わが国の子供たちの貧困問題は国の施策として取り上げられると思われるが、学校教育では身近な課題であると同時に持続可能な社会の構築に向けた取り組みとして受け止めるべき現代的な課題の一つでもある。