(円卓)英語教育充実への取り組み

東京都多摩市教育委員会教育部参事 山本 武

「大学入試改革」によって英語の試験が大きく変わり、外部検定資格試験の活用や大学共通テストにおけるリスニング問題の扱いの拡大などが進められている。

また、東京都においても、都立高等学校の入学者選抜で英語のスピーキングテストの導入が予定されるなど、改革が進んでいる。今後ますます、英語の「聞く・読む・話す・書く」の4技能の育成が大切になる。

新しい学習指導要領では、英語「話すこと」において、「やり取り・発表」の2領域が示され、その能力育成が重要視されている。

身に付けた知識を活用して自分の考えや思いを伝えるために、英語を「話すこと」は、英語を単なる知識から実際のやり取りの場面で使えるコミュニケーションツールへと押し上げるものである。

これからのグローバル社会で自己表現や意思疎通を求められる子供たちにとって、英語を用いたコミュニケーション能力を高めていくことは必要不可欠であると考える。

本市では、小学校教員の英会話力を向上するために、英会話講師を各校に派遣する研修を行っている。

また、中学校では、オンライン英会話や英語の4技能検定を導入し、生徒の到達度の把握や授業改善を図っている。

さらに、本市の中学校英語科教員は、全員参加の上、英語の「話すこと」の能力向上のカリキュラムを検討している。中学3年生でディベートができるような計画を策定している。

私も、CEFR B2以上の力を付けようと、民間業者の英語検定を受けている。受験会場では、私よりも高齢の方がいて勇気付けられたり、小学生と思われる子供がいて焦ったりもした。私の結果も、スピーキングに課題があった。

そして、自分の語学力を振り返ってみても、中学から8年間学んだ英語よりも、3年間のバンコク日本人学校での生活で身に付けたタイ語の方が、はるかに堪能である。

やはり、言語を獲得するには、コミュニケーションツールとして使用することが重要なのだろう。

グローバル人材の育成や英語教育の充実が求められている今、本市の教員の本気の熱量が子供たちに伝わり、その指導が子供たちの未来社会を生きる力につながるよう、大いに期待したい。