(鉄筆)新採2年目の小学校教諭の……

新採2年目の小学校教諭の授業を参観した。昨年は育成教員の指導を受けながら学級経営を進めていた。月例研究会の折りに様子を見ていると、いつも不安で自信のない、笑顔が少ない状況であった。

今年7月の研究授業公開。2年生の生活科「めざせ生きもの博士」の授業で行われるのは、生きものの秘密をグループごとに伝え合う学習である。導入で、目当て、前時までに調べた各グループの秘密や発表のルールを確認。前後半に分かれ、グループで伝える活動を行った。発表が終わると聞いた方はアドバイスをする。まさにアクティブ・ラーニングであった。板書の構成もしっかりしており、何よりも教師の顔が生き生きしていた。途中でいさかいが生じたときもテキパキと指導していた。随分と成長したことを実感した。

協議会終了後、当人や分科会の参加者と懇談した。一番話題になったのは、当人の子供への思いや願い、教材へのこだわりの強さと、授業に至るまでの努力や工夫だった。指導案にもにじみ出ていた。それを周囲の同僚が受け入れ、一緒に取り組んできた。

校長の話では、1年目は育成教員がきめ細かに指導するとともに、時には少し離れて見守るようアドバイスがあったという。2年目の今、その基礎の下で大きく成長していた。向上に向けた新たな課題も見えてきた。それらを可能にしたのは本人の努力もあるが、周囲の同僚教師の指導、支援や励ましがあったからだろう。1人の教師を育てるには、学校をあげて育てることが大切だと改めて実感させられた。