(鉄筆)梅雨が明けた後は、各地で……

梅雨が明けた後は、各地で猛暑日が続くなど本格的な夏の到来となっている。今年も長雨や豪雨の影響による土砂災害や河川の氾濫があった。被災された方々にはお見舞い申し上げる。

最近は地球温暖化をこうした災害の原因としているが、江戸時代では全国規模で行われていた森林伐採による土砂流出とそれによる川床の上昇が原因だった。竹村公太郎氏によれば、歌川広重の代表作「東海道五十三次」に出てくる宿場町の背後にある山の木々を見れば一目瞭然だという(『日本史の謎は「地形」で解ける』PHP研究所)。当時、木材は欠かせない燃料だったのだ。それを止めたのがペリーの黒船来航による新たな燃料、石炭の登場である。ただ、当時の江戸幕府や各藩も手をこまねいていたわけではない。「諸国山川掟」なる法令を幾度となく出し山林の乱開発の防止に努めていた。

学習指導要領でよく出てくる言葉が「持続可能な社会」である。……

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