ESDとカリキュラム・マネジメント(2)問題解決能力を育てる

NPO法人日本持続発展教育推進フォーラム理事 手島 利夫

「生きる力」の中で最も重要であるにもかかわらず、指導・育成が困難なのが、思考力・判断力・表現力を備えた問題解決能力の育成である。

これは、塾や入試で出される問題を効率よく解く力とは全く別物である。他人から出された問題の答えを解くのではない。ある状況の中から問題に気付き、その問題点を仲間と共有し、整理・明確化したら、その解決に向けて共に学び、対話と試行を通じて深め、答えのない問いに向き合っていく実践的な力なのである。知識の詰め込みだけでは決して育たない能力である。従来の学校教育ではあまり見られなかった学び方も必要になる。

そのような力を備えた人間の育成という課題の解決に向かって、学習指導要領がようやく改訂され、カリキュラム・マネジメントや主体的・対話的で深い学びに向けた指導法の改善が法的拘束力をもって実施されるのである。……

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