(円卓)次につなげる確かな学びへ

横浜市教育委員会教育センター所長 直井 純

「英語の授業どうしよう」「プログラミングはどの教科で、どんな単元」「教科等横断的な視点ってどういうこと」……。

来年度から小学校で4年間使用する教科書の採択が終わり、新学習指導要領の全面実施に向けて、各自治体、学校では準備を進めていると思います。

横浜市では、2017年度に策定した「横浜教育ビジョン2030」に基づいて、まず同年度に「横浜市立学校 カリキュラム・マネジメント要領 総則・総則解説」を、翌18年度には「同 教科等編」を策定・配付しました。今年度12月には「同 学習評価編」を策定・配付する予定で、この三部作で各学校の新学習指導要領に基づいた教育課程の編成・実施・評価・改善や授業づくりなどを支援します。

その中で大切にしているのが「じっくり考え 高め合い 次につなげる確かな学び」という考え方です。国が強調する「主体的・対話的で深い学び」を踏まえて、各教科で大切にしたい学びを児童生徒の視点で示したものです。具体的には、児童生徒自らが問いを見いだし解決していく授業を目指したいと考えます。他にも、教科間のつながりや多様な人とのつながり、校種間や学校間のつながりを大事にしようという考えも特色だと思います。

そして、教育課程の編成・実施・評価・改善は管理職など一部で行うのではなく、校内全ての教職員が、地域・社会とともにつくり上げることを目指しています。毎年夏に開催する教育課程研究委員会総則部会では、校長や副校長だけでなく、教員、事務職員、養護教諭にも参画してもらい、学校経営やカリキュラム・マネジメントについて提案しています。

グローバル化や社会構造の急速な変化の中、子供たちには、多様な人々と協働し、さまざまな変化を越え、持続可能な社会を築いていく資質・能力が求められています。そのために、多様性を大切にした、一人も置き去りにしない教育を進める必要があると思います。

今こそ、教職員の力を結集して、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという大きな目標を地域や社会と共有し、共に教育課程を編成・実施・評価・改善し、子供たちの生きる力につながる資質・能力の向上を目指すチャンスだと考えます。