(鉄筆)政府は2020年度から……

政府は2020年度から「GIGAスクールネットワーク構想」(仮称)と銘打ち、インターネット環境の整備に取り組む。

夏休みには子供たちを対象にしたICTに関する学習会が各地で開催され、特に小学生向けプログラミング教育の催しは大盛況。新学習指導要領では、小中高共に、総則において情報活用能力を学習の基盤となる資質・能力として明確に位置付けている。各教科で育む資質・能力と同様、資質・能力の三つの柱に対応して整理するなど、取り組みへの具体的な指針は示されている。

文科省の機関誌である『中等教育資料』(7月号および8月号)には情報活用能力に関する各教科等における具体的な取り組みを収載している。例えば、新学習指導要領の中学校の国語科では、「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」にコンピューターや情報通信ネットワークを学習活動に積極的に活用するよう示している。8月号では、第1学年の「B書くこと」の推敲(すいこう)を扱った事例を紹介している。

教材となる文章をコンピューターのメモ機能を使って推敲し、各自の推敲した文章を読み合い、他者の書きぶりや助言などを参考に試行錯誤を重ね、文章を完成させる授業(学習指導)。コンピューターを活用することで、自分の思考を深め、表現を工夫する授業に生徒は抵抗なく取り組んでいる。

ICT環境の整備が新学習指導要領の求める授業(学習指導)の質的改善に向けての必要条件である。各自治体の取り組みが問われている。