(鉄筆)毎年夏、霞が関の各府省庁では……

毎年夏、霞が関の各府省庁では「こども霞が関見学デー」が行われている。先月7日、そのうちの文科省会場に足を運んだ。各ブースでは体験活動を中心とした催しが行われ、多くの親子連れが夢中になって取り組んでいた。

この中に文科省が主催する「土曜学習応援団」に登録している各団体・機関も参加していた。「土曜学習応援団」は、企業・大学も含め地域全体で子供を育て地域活性化も図るという趣旨で2014年から始められた事業である。19年7月現在、785の団体が登録し活動している。

内容は、賛同する企業や団体等が土曜日をはじめとして夏休み等の長期休業期間や平日、放課後等に施設見学や学校での出前授業などの教育活動を提供するというものだ。活動も多岐にわたり、自然体験、実験教室、伝統芸能、スポーツ、補習授業など大人のカルチャー教室顔負けである。すでに活用している学校や教育委員会も多い。詳しくは「学校と地域でつくる学びの未来」のホームページを参照してもらいたい。

こうした取り組みを見ていて感心するのは教員ではない人々の子供を教える技術の高さである。かつて国税庁が租税教育振興のため、税務署員を学校に派遣し「租税教室」を始めたが、当初は税金の話を授業などしたことのない役人が担当したため子供にも教員にも不評だった。そこで税務署が、教員免許を所有する職員を選抜し事前研修も行い、ようやく事業は軌道に乗った。

子供を育てるのは学校の専売特許ではない。そういった認識を社会全体が持ち始めている。