(鉄筆)今年101回を数える……

今年101回を数える全国高校野球選手権大会、いわゆる「夏の甲子園」は、大阪代表・履正社高校が石川代表・星稜高校との接戦を制し初優勝を飾った。

今大会開会式で、愛知代表・誉高校主将の林山君は、選手宣誓の中で、「多くの困難を乗り越え、偉大な先輩方がつないでくれた101回の新たなスタート」に当たり、「たくさんの思いが込められ、重く輝くバトンを託された私たちはこの101回大会を記憶に残る大会にすることを誓う」と結んだ。

1915年(大正4)の第1回開催から太平洋戦争中の中止を挟んで101回、まさに、大正、昭和、平成と受け継がれて現在に至るこの大会は、数々の悲喜こもごも入り交じった若者のドラマの歴史であり、未来に生きる若者の生き方、希望への示唆を与えた歴史であったと思う。

今大会でも決勝戦をはじめ、心に残る多くの試合を見たが、とりわけ3回戦の星稜と智弁和歌山との息詰まる投手戦には大きな感動を覚えた。延長13回、タイブレークに突入しても互いに譲らず、14回、ついに星稜の福本選手の3ランで決着、星稜・奥川投手は14回を一人で投げ抜き、打者48人に被安打3、失点1、23奪三振の快投を見せた。多くの人が感動し、両校の選手に惜しみない拍手を送ったに違いない。選手もまた、自らに誇りを覚えたはずである。

互いに培った力を出し切る熱戦と観客の感動こそが、101年の伝統と歴史を織りなしてきたのである。令和元年、新たな歴史を刻んだ本大会、来年以降も着実に歩み続けることを期待している。