子どもの笑顔を取り戻す! 「むずかしい学級」リカバリーガイド

「『むずかしい学級』の子どもたちのよさは、雲のようにつかみにくいかもしれません」――。問題を抱えた学級、いわゆる「むずかしい学級」の担任に向け、現役小学校教員の山田洋一氏が児童生徒の笑顔を取り戻す方法を示した一冊。心得、教科指導、生活指導の3つの観点から、具体的な場面や手だてを挙げ、なぜその場面でその方法が効果的なのか、理由を丁寧に解説する。

山田 洋一 著
明治図書出版
1900円+税

むずかしい学級を担任する心得の筆頭は、理想を捨てること。「6年生の運動会ならこれくらいはできる」「1年生の夏休み明けならこうした姿であるはずだ」という良いときのイメージは、むずかしい学級において全く役に立たず、むしろ邪魔になるという。

「あなたに求められることは、あなたの得意を発揮して、理想を追求することではない。(中略)理想を捨てよう。子どもたちの得意なこと、できることを、血眼になって探そう」と語り掛け、こうした学級だからこそ教師の自己実現ではなく、児童生徒の自己実現に重点を置く必要性を指摘する。

生活指導の章では「思い通りにいかないとパニックになる子」「うそをつく子」「学習が苦手な子」など、児童生徒のタイプに応じた適切な指導法も紹介する。

むずかしい学級を持つことは本当につらく、苦しいだろう。現場を知る著者だからこそ示せる実態を踏まえたヒントは、明日からの学級運営に取り入れられるものばかりだ。