(鉄筆)本格的な秋になった。次年度の……

本格的な秋になった。次年度の人事に向けた動きが活発化する頃である。教育委員会への次年度人事構想の提出、また聞き取りが行われる。例年のことであるが頭を悩ます。水面下では夏以前に情報収集している校長もあろう。

「出たい人より出したい人」「残りたい人より残したい人」「入りたい人より入れたい人」とよくいう。指導力不足教員は早く出したい。中核的に活躍する教員は手元に置いておきたい。他校の優秀な教員を引っ張りたい、など。理想を思い描くが思うようにはいかない。そもそも人事権がない。結果的には人事構想や期待した通りにいかずがっくり、というのが実情だろう。

人事の説明会で役所の人事担当係が、「校長先生方は力量のない者を出したい出したいというが、どの校長もそういうのだから、結果的には隣に回るだけ。学校で育ててください」と一喝した。その通り。校長の気持ちは分かるが回っているのだ。したがって、訳の分からない者が入り混乱するよりも、実態が分かっている教員を育てる方が時間は掛かるがまだやりやすいということだ。

「2:6:2の法則」(働きアリの法則)がある。組織において、働き者が2割、普通が6割、怠け者が2割という比率に分かれるというもの。アリの集団では、怠け者の2割は真の怠け者ではなく、働き者に何かあった時に替わって働き出すそうだ。

人間に当てはまるのかどうかは定かでないが、無駄な人材はいないという考え方は参考にすべきだろう。人材育成は時間が掛かるが結局これに勝るものはない。