(円卓)ブロックを基盤としたESD活動

中部大学教授 宮川 秀俊

ESD活動の推進には多くの方が賛同し、また協働して実施されている。この取り組みには、個人レベルからグループ、組織・機関、地域が関わっており、学校教育では、教科、教室・学年、学校、教育委員会などの広がりがある。内容は、総括的・横断的なものから専門化・深化したものなど、多様な展開が見られる。ここでは、中部ブロックにおけるユネスコスクールの交流会を紹介する。

日本/ユネスコパートナーシップ事業(文科省国際統括官付)では、全国のユネスコスクールを7ブロック(北海道・東北、関東、中部、北陸、近畿、中国・四国、九州)に分け、本年度はうち四つのブロックに「地域ブロックにおけるユネスコスクールネットワークの構築・発展」事業を委託している。各ブロックのさらなる活動とその充実を目指すと共に、活動の全国への浸透が期待されている。

中部ブロックは本事業を継続して受託し、4県(静岡、岐阜、三重、愛知)のユネスコスクールから自薦、他薦で発表校を募り、グッドプラクティスフォーラムと称して交流会を催している。本ブロックには、全国の中で最も多くのユネスコスクール加盟校があり、また地理的にも集って交流するのに便利がよい。

本年度のフォーラムは、第一部では、子ども園、小学校、中学校、高校、特別支援学校の校種より発表があった。児童生徒(個人・複数)による発表と共に、生徒と教師による共同発表など、発表形式にも特徴がみられた。

第二部では、海外でESD活動を行っている実践者を招待しての講演会を実施した。一昨年は、フィンランド・ユバスキュラ大学のソニア・ビルタネン氏による「フィンランドのESD活動について」、昨年は、米国・メリーランド大学のトーマス・ラブランド氏による「米国のESD活動、ユネスコスクール―STEM教育と共に―」、本年は、ESD活動の授業実践を行っている米国・メリーランド州グレナラン小学校のジョア・ズレイ氏による「STEM教育と持続可能な開発のための教育」がテーマであった。

中部ブロックは、その活動を4県の教育委員会やメディア、ESDコンソーシアム愛知を通じて、一般社会にも広く公開している。今後、本事例のようにブロックを基盤(プラットフォーム)とした取り組みが全国で展開されることを願っている。

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