おばあちゃんの小さかったとき

おちとよこ 文
ながたはるみ 絵
福音館書店
1600円+税

今のようにたくさんのおもちゃやテーマパーク、アニメやゲームもなかったけれど、おばあちゃんが小さかったころの話には、楽しかった思い出や、現代に伝えたいことがたくさん詰まっている。物や情報があふれる現代に育った子供に、言葉だけで昔の様子を伝えるのは、思いのほか難しい。

その点、本書はまるでおばあちゃんから直接話を聞いているかのような文章と、当時の様子をリアルに描いた絵で、古き良き昭和の姿を知ることができる。

自然や身の回りにたくさんあった遊びの種、駄菓子屋さんや近所にやってくる紙芝居、おふろ屋さんに通って周りの大人から学んだ礼儀やルール、当たり前だったお手伝いなどのエピソードは、今の子供たちにどのように映るのだろうか。読み聞かせしながら、子供たちとの会話もどんどん膨らむだろう。