(円卓)斎藤喜博の授業を追って

目白大学人間学部児童教育学科教授 中山 博夫

東京、愛知、三重、京都、岡山には、斎藤喜博の授業の流れをくむ課題追求方式授業の研究サークルがある。それらのサークルでは、国語を中心とした課題追求方式の授業研究の活動をしている。子供の「無限の可能性」を追い求めた斎藤喜博の授業を、現代によみがえらそうと頑張っている教師たちがいるのである。

斎藤喜博は、1930(昭和5)年に群馬県佐波郡玉村尋常小学校の教師となった。同郡境小学校長として退職するまでの39年の間、教育実践者として、指導者として、授業の創造に関する多大な業績を残した。特に、1952(昭和27)年から63(昭和38)年までの11年間、島村立島小学校の校長として推し進めた教育実践は有名である。

斎藤は、「無限の可能性」を子供の中から引き出すことに教育の本質があると主張した。……

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