はぐれくん、おおきなマルにであう

シェル・シルヴァスタイン 著
村上春樹 訳
あすなろ書房
1500円+税
シェル・シルヴァスタインの名作絵本『ぼくを探しに』の続編が、村上春樹氏の訳で新しく刊行された。 何かのかけらのような「はぐれくん」は、「自分はじゅうぶんではない」と考え、誰かが通りかかって自分をどこかに連れて行ってくれるのを待っている。 一緒になるべき相手を見つけようと努力する姿を自分探しと捉えるか、自分を正しく理解し、受け入れてくれる他者の探索と捉えるか――。 最後にはいろんな経験を通して「大事なのはふさわしい相手(他者)を見つけることではなく、ふさわしい自分自身を見つけること」だと悟るはぐれくん。「じゅうぶんである」とはどういうことなのか、「じゅうぶんでない」とはどういうことなのかを考えさせられる。 シンプルな線画が、より想像力を膨らませてくれる。