(円卓)観点別評価と記述式

教育評価総合研究所代表理事 鈴木 秀幸

10年前、中教審教育課程部会「学習評価ワーキンググループ」の審議でのことである。

多くの委員から、高校では「思考・判断・表現」の指導が不十分であり、改善のために指導要録に観点別評価を記入すべきであるとの意見が述べられた。委員でもあり、高校の教員でもあった私は、高校の実態から考えて、センター試験に記述式を導入しない限り、観点別評価を指導要録に記入しても実態は変わらないと反対した。観点別評価とセンター試験の改革は連動すべきであると述べた。結局この時は観点別評価の記入は見送られた。

そして新学習指導要領に対応した「学習評価ワーキンググループ」で再び委員を務めた私は、高校での観点別評価の記入に賛成した。……

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