(鉄筆)新型コロナウイルスが……

新型コロナウイルスが中国本土を中心に全世界で猛威を振るっている。この感染症に対するワクチンを今世界中の研究者が急ピッチで開発している。

細菌感染の治療が可能となったのは20世紀に入ってからと、その歴史は新しい。1910年に開発された梅毒治療薬「サルバルサン」は世界初の抗生物質と言われているが、開発者の一人が日本人の秦佐八郎であることはあまり知られていない(『サルバルサン戦記―秦佐八郎 世界初の抗生物質を作った男―』岩田健太郎、光文社)。

11年後の21年には、当時東京市長であった後藤新平が液体塩素を使い市内の水道水の殺菌に成功した。……

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