(鉄筆)冬ごもりから覚めた虫が……

 冬ごもりから覚めた虫がはい出すとされる啓蟄(けいちつ)も過ぎ、春本番を迎える。「はる」は、古語で開くの意の「ハルク」と同源(『語源海』東京書籍)、また、漢字「春」は、日の光を受けて芽が伸びようとする様子を描いたもの(『漢字なりたち辞典』教育社)というが、まさに、全ての生き物が、暖かい日を浴びて活発に動き出すよき季節である。

 このよき季節が、新型コロナウイルスの感染拡大によって台無しになってしまった。イベントの自粛、プロ野球やJリーグ、大相撲春場所の無観客試合など、何とも寂しい春である。

とりわけ、3月2日から春休みまで、全国の小・中、高校などを臨時休校とする国の突然の要請は、学校現場に大きな混乱をもたらし、異例の年度末となった。……

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