(円卓)遠隔教育のもう一つの可能性

宮城教育大学教員キャリア研究機構長・教授 市瀬 智紀


生徒1人1台の教育用コンピューターを学校で整備する構想が示されたことが話題になっている。ICTの活用といえば、生徒に付加的な能力を付けるものというのが一般的な認識ではないだろうか。

そうした中で先日、オーストラリアのクイーンズランド州にある遠隔教育学校(Capricornia School of Distance Education・略称CSDE)を訪問する機会があった。州政府が運営する公立学校として1993年に設立され、幼稚園から高校まで教員資格を有する常勤の教員99人が遠隔教育に当たっている。

この学校は、本来オーストラリア独自の事情、特に牧場や遠隔地にいて学校に通えない生徒のための通信教育の学校であった。……

この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。