(鉄筆)7都府県に出された……

7都府県に出された緊急事態宣言が全国に広げられた。多くの子供たちが新学期を迎えないまま、3月初旬から自宅での生活を余儀なくされている。こうした事態を子供たちはどのように受け止めているのだろうか。

そんな折、テレビ番組で「急に学校が休みになり、外に出てはだめ、友達と遊んではいけないと言われ、ずっと我慢してきたが、もういいかげんにやめてほしい」という中学生の不満の声を取り上げていた。多くの子供たちの本音であろう。

ところで、3月初旬と4月初旬の2度、学校一斉休校、自宅待機の要請がなされたが、その際、要請者は子供たちに対して根拠を明確に、見通しを含め、とるべき行動を納得がいくように丁寧に説明したのだろうか。

学校を休み、自宅で外出を控える生活が、新型コロナウイルス対策の唯一効果的な戦術であり、子供たちにその戦いの一翼をぜひ担ってほしいと丁寧な要請があれば、このような不満は少なくなるのではないか。

一般的に危機に直面した場合、危機を脱するかどうかは指導者と傘下の人々が危機感と脱する道筋とを共有し、その道筋に即して、それぞれが一定の役割を果たせるかどうかにかかっている。これは、大人も子供も同じである。

危機感が子供たちと共有化されず、このまま推移すれば、子供たちの自宅待機は早晩、瓦解(がかい)するだろう。今からでも遅くはない。国や地方自治体のリーダーは、子供たちと危機感を共有すべく、改めて学校休校、自宅待機の意義を、これまでの実施効果も含め、丁寧に説明すべきではないか。