親方と神様

伊集院静 著
木内達朗 イラストレーション
あすなろ書房
1200円+税

鍛冶職人一筋の老人がある日、仕事場を離れ、12歳の少年と山に登っているところから物語は始まる。少年が「鍛冶屋になりたい」とやって来たのは数カ月前。以来老職人の元に通い続け、鍛冶について学び、次第に2人は心を通わせていく。

ところが少年の母親から「少年が中学校に進学せず鍛冶職人として修行をしたいと言い出したので断ってほしい」と頼まれる。どう話せば少年の心を傷つけないかと悩む老職人。

少年を山へ誘い、山を歩きながら鍛冶がいかに素晴らしい仕事であるかを話す。それは老職人が少年だった頃同じように親方に連れて行ってもらった山だった。説得とは全く逆の方法をとった老職人に少年はどう応えるのか。

物語はいったん、老職人の死を持って終わるがさらなる結末が。その結末に心打たれ、思わず涙があふれる。

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