ぼくらの一歩 30人31脚

いとうみく 著
イシヤマアズサ 絵
アリス館
1400円+税

父親が転勤族の萌花は小学6年生の夏、田舎の小学校に3回目の転校をする。転校初日、クラスのリーダー格の克哉と学級委員長の琴美からの説得に押され、12月に開催される「30人31脚」の大会に出場させられる。

物語は、運動音痴で30人31脚の参加に後ろ向きな萌花、克哉に好意を寄せる頑張り屋の琴美、引っ越しが決まり最後の思い出を作りたい克哉の視点で展開される。

個人的な葛藤やクラスメート間のあつれきなど、さまざまな悩みを抱えながらも乗り越えていく子供たちの姿に、胸の高まりが抑えられない。

「ありのままの自分でいい」「同調圧力に従う必要はない」といった考え方はとても大切であるが、苦手なことであっても誰かと意見が食い違っても、仲間と一緒に目標に向かって全力で頑張ることのすがすがしさを教えてくれる。

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