子どもの貧困調査 子どもの生活に関する実態調査から見えてきたもの

先進国である日本で、およそ7人に1人の子供が貧困に苦しんでいると言われている。全国各地で「子供の生活に関する実態調査」が進み、その現状が明らかになる中、子ども食堂や学習支援などのボランティア活動が広がりを見せている。子供の貧困が日本の社会問題として位置付けられるようになったと言えるだろう。

本書は、子供の貧困の状況を伝えるだけに終始せず、「実態調査」をどのように設計すればよいのか、地方自治体と研究者はどう協働すべきか、さらには施策への展開に至るまで、「子供の貧困に関する調査」全体の見取り図を提示することを目的としてまとめられたものである。

実態調査からは、所得階層が低くなるに従って、「食費を切りつめた」「冷暖房の使用を控えた」など、剥奪指標と呼ばれる項目の該当率が上がり、子供の生活が悪化することが明らかになっている。……

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