(鉄筆)7月になり、長雨が……

7月になり、長雨が続き西日本を中心に集中豪雨による土砂災害や河川の氾濫(はんらん)で多くの人が犠牲となった。被災した地域では休校を余儀なくされた子供たちも多くいる。

この10年間、ほぼ毎年のように日本国内では豪雨災害が発生し甚大な被害をもたらしている。共通しているのは記録的な降水量である。

気象庁や専門家によれば、ここ数年の豪雨の原因は日本近海の海水温の上昇にあるのではないかという。気温が上昇すると空気中の水蒸気の量が増加することは分かっているが、降水量と海水温との間に関係性があることはこれから解明されるようだ。

海水温の上昇は、最近騒がれている房総半島沖の熱帯魚の大量群生や沖縄のサンゴの白化現象などからも明白である。ただし、その原因については諸説あるようだ。

いずれにしても地球全体がここ数年急激に変化しこれまでの常識が通用しなくなっている。これは、今後の事態を予想できないということである。まさに中教審答申で指摘された予測困難な時代が自然界でも到来している。

新学習指導要領が目指すこれからの学校教育は、持続可能な社会の担い手の育成にある。これまでの定説に疑問を持ち新たな仮説を設定し様々な検証を行っていくことでその答えを発見する、あるいは探し続ける活動を子供たちが自らの意思で行っていくことである。

新型コロナウイルスの特効薬も海水温の上昇の原因も、もしかしたら学校の探究活動の中から子供たちがそのヒントを発見するかもしれない。その日が来るのが楽しみだ。

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