ふきげんな子どもの育て方 どうして、いつもイヤイヤなの?

遊んでいたのに急に泣き出したり、クラスの活動になかなか参加しなかったりする「ふきげんな子ども」の育て方を、公認心理師や言語聴覚士などさまざまな専門的な資格を有する著者が指南する。

湯汲英史 著、つぼいひろき 絵
岩崎書店
1200円+税

「思い通りにならないと暴れて攻撃的になる」「おもちゃの貸し借りができない」など、小さな子供と接する際に生じる計50ケースの対処法が記されており、その内容は詳細かつ実行しやすい。

「順番を守れない」というケースでは、「『順番』がわかるようになるのは3歳前後。理解する前段階では、目的にしか意識が向きません」と年齢に応じた子供の発達段階や心情を解説し、「順番を教える場合は、実際に待っている人や列を一緒に見て、『あと2人だね』など目的までの過程を言葉にしていきましょう」と子供に寄り添った最適解を示す。

本書内に記されている5つのコラムでは、計画を立てて実行する能力「実行機能」の育て方、自分が他者からどのように見られているのかを客観的に捉える視点「メタ認知」の獲得時期など、アカデミックな知識も学べる。どの時期にどのような感覚を身に付けたのかを、自身の幼少期を思い返しながら読み進めるのも面白い。

4月から改正児童虐待防止法が施行され、「しつけ」と称した体罰が禁止になり、家庭・教育現場問わずに育児のアップデートが求められる昨今。正解の見えない子供との接し方に対する重要なヒントを与えてくれる。

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