(鉄筆)国立成育医療研究センターの……

国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」第1回調査結果によると「コロナのことを考えるといやな気持ちになる」「すぐにいらいらする」「最近集中できない」など、何らかのストレスを持つ子供たちが全体の75%に達する。

子供たちのストレスは、同調査で新型コロナに「保護者の62%が何らかの負担を感じている」としていることでも明らかなように、保護者をはじめとする大人の不安感、ストレスを敏感に反映したものであろう。

そんな折、緊急事態宣言が発せられた4月に出版社からの依頼を受けて、さまざまな職業の人たちがつけた日記『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』(著者・尾崎世界観ほか、左右社)と、コロナ禍、世界と日本の未来について大胆な予測を述べた、ジャレド・ダイアモンド氏など現代最高峰の知性6人のインタビュー『コロナ後の世界』(文藝春秋)を読んだ。

前者からは、危機に直面したときこそ、焦らず困難にめげない強い意志、人と人とが互いに支え、関わり合うことの大切さを、後者からは、大きな危機を乗り越えてきた人間の英知への信頼、常にポジティブに考える姿勢の重要性を教えられた。

2冊の書が示すように、コロナに対して、われわれ大人が過度な悲観主義に陥らず、人と人との関わりを大切にしつつ正しい情報をもとに熟慮し、未来を信じ、ポジティブに生きることこそ重要ではないか。

大人の生きざまを、子供たちに示すことが責務であり、そのことが、子供たちのストレスを癒やし、安心感の醸成につながるのだと考える。

あなたへのお薦め

 
特集