(鉄筆)誰にも邪魔されず、……

誰にも邪魔されず、夢中になって物事に没頭する時間、あっという間に時がたち、目いっぱいやり終えたと思える時間、そんな充実した時間のことを「厚みのある時間」と呼び、子供たちにそうした手応えのある時間を持たせ、数多くの豊かな体験をさせたいと述べられたのは河合隼雄さんだった(『新しい教育と文化の探求』創元社)。

新型コロナの感染拡大は、子供たちに幾つかの犠牲と我慢を強いたが、夢中になって物事に取り組む、この「厚みのある時間」を少なくしたことも、その一つではないか。

従来、じっくりと時間をかけて豊かな体験を可能とするのは、主として夏休みや校外学習であった。……

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