(鉄筆)安倍内閣から替わった……

安倍内閣から替わった菅内閣は「国民のために働く内閣」を掲げる。ということは、意地悪な言い方をすればこれまでは国民のために働いていなかったのかと聞きたくなる。新内閣についてマスコミは「派閥バランス内閣」「がっかり女性二人内閣」「3密内閣」「おじさん密集内閣」などと命名。なるほどそういえるなと感心する。

菅氏にしかできない大胆な政策、女性活躍と働き方改革、経済上向き、コロナ対策など課題山積のかじ取りは大変だろうが、国民が変わっていくことを実感できる政治を望みたい。教育の立場からいえば未来の国をつくり支える国民となる「子供のために働く内閣」であってほしい。

本紙9月14日号の「鈴木寛氏に聞く 安倍政権の終焉と教育政策の転換点」。その中で氏は「安倍政権は(中略)毎年約2兆円の恒久的な財源を作り出し、教育予算の枠を純増させた」「全体としてはこれだけの規模の予算枠の増加は、評価されてしかるべき」「にもかかわらず、そのことを評価する声は、メディアからも教育界からも、ほとんど上がってきていません」という。

教育界にいる者からいえば、予算が学校現場の改良・改善に生きたのか実感がないのである。教育改革が進行する中でやることが増え、忙しくなり、病人や辞める人が増えている。教えから学びにシフトし指導や定着に時間がかかるのに内容の削減はなし。

さらにいえばその説明が聞こえてこない。説明不足なのだ。新内閣には、学校現場が納得できる施策を講じてもらいたいものである。子供たちのために。