鬼遊び 髑髏の手まり歌

廣嶋玲子 作
おとないちあき 絵
小峰書店
1200円+税

お月見、栗拾い、コオロギやスズムシ、キリギリスの虫捕りなど、秋は子供たちにとって楽しみが多い季節だ。興味の赴くまま遊んでいるうちに、知らず知らず鬼を呼び寄せてしまう子供たち。短編集「鬼遊び」シリーズの1冊で、「鬼よぶわらべ歌」「地獄のお囃子」に続く第3巻である。

「お月見」「かくれんぼ」「指切りげんまん」「虫聞き」「通りゃんせ」「お手玉」の6話と「始まりの歌」「終わりの歌」が収録されている。鬼たちが遊ぶ不気味な世界へ次から次に引き込まれ、何とも言えない恐怖を感じたりほっとしたりと息つく暇もない。

身も凍るような恐怖を感じる一方で、鬼の存在を通して、わがままはいけない、大人の言うことはよく聞かなければならないなど、多くのメッセージが詰まった本でもある。