You Tubeで授業/学級経営やってみた!

原口直 著
東洋館出版社
1500円+税

動画投稿サイト「YouTube」を活用し、子供が受けられる教育の幅を広げ、教師や保護者の負担を減らすためのハウツーを解説する指南書。

前半は、2人の登場人物の掛け合いによる、動画のアップロード方法や動画編集ソフトの使い方など、基本的な知識が記されている。加えて、動画の公開範囲や著作権、広告といった運営上に関することにも触れられており、トラブルを引き起こしそうな可能性に言及した知識も明確に記しているのはありがたい。

後半は、実際にYouTubeを使用した事例を掲載。「朝読書でのBGM」「終学活での持ち物の連絡」といったすぐに取り掛かれそうなものから、「職員会議」「自治体の研修」といったさまざまな業務をオンライン上で行うための動画の制作手順を紹介。「授業の小発表アップ」「学級劇のアップ」と学校行事を動画配信するものもあり、共働き家庭が増加している昨今、多くの保護者の助けになるものも少なくない。教師と保護者、どちらにも想像以上にメリットがあることがうかがえる。

政府は教育現場のICT化を進めているが、扱われている事例は、非常に取り掛かりやすく、ICT化を浸透させるための第一歩になる指針を示してくれる。また、子供にYouTubeを娯楽としてだけではなく、学習教材として使用させることで、家庭内学習の幅を広げることも狙えるなど、その可能性に期待を寄せたくなる。