オンライン学習・授業のデザインと実践

赤堀侃司 著・監修
ジャムハウス
1700円+税

これまでなかなか進んでこなかった学校現場におけるICT環境の整備。昨年12月に打ち出されたGIGAスクール構想はさらに新型コロナウイルスの感染拡大によって一気に動きが加速し、2020年度中に全小中学校を対象に1人1台端末の整備予算が計上されることとなった。

ICT教育の第一人者の赤堀侃司氏による「オンライン学習の意義とデザイン」と、現場の9校の教師による「オンライン学習・授業の実践事例」の2部構成でまとめられたものである。

前半の概論では、オンライン学習で求められる「探究型学習」や「自主性や自立」、「人とのつながり」や「安心感を持たせる」ことの重要性を指摘。オンライン学習の実態調査の結果にも触れつつ、「オンライン学習の授業デザイン」の進め方について、最近注目されているデザイン思考を取り上げて手順を解説している。また学校全体の目標を設定するに際し、すでに取り組みを進めている学校や教育委員会の情報を参考にすることが重要だと指摘。情報収集のためのサイトの紹介などもあり活用できそうだ。

後半は、アプリを活用した事例を紹介。「Google Classroom」「Google Meet」を使ったオンライン朝の会、「Zoom」による理科実験授業、「Microsoft Teams」によるハイブリッド授業など、参加型の魅力あるオンライン授業を考える上で参考になる。