ポストコロナ時代の新たな学校づくり

高階玲治 編著
学事出版
1800円+税

コロナ禍での学校運営はどうあるべきか、現在も多くの学校で試行錯誤しながらの活動が進められている。従来型のスタイルに戻るのは難しく、新たな学校づくりが求められる状況において、学校教育をどう考え、さまざまな課題にどう対処すべきかについて指針をまとめたのが本書である。

著者が前提としているのは、子供一人一人が安心・安全な状況で登校し、積極的に学習に参画できることが最も重要であるということである。ウィズコロナの時代においても、子供たちが充実感を感じられる学校をつくるために、週時間割や学校行事、部活動をどのように見直し実施すべきか、具体的な考察が提示されている。

学校が長期間の休校を経験したことで、家庭における子供の自学自習の習慣を身に付けることの大切さ、学校と家庭学習をつなぐオンライン学習の必要性などが緊急の課題として広く認識されることとなった。コロナをきっかけに始まった新たな教育の展開についても触れており、近未来の教育を考える上でも参考になる。

構成は、▽コロナ休校をどう乗り超えたか▽学校生活や学習活動をどう充実するか▽コロナ後の教育課程経営をどう進めるか▽コロナ後、授業をどう変えるか▽コロナ後の子供の学びの評価をどう進めるか―e―ポートフォリオ評価の時代―▽学校の働き方改革はどう変わるか▽1人1台端末環境がもたらす学校教育の構造改革▽見送られた9月入学の課題――。