(鉄筆)日本学術会議が推薦した……

日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を首相が拒否した問題について、政府は拒否の理由を説明し、学術会議は推薦基準を説明するよう求められている。

確かに政府の「総合的・俯瞰的な観点から」とだけでは何のことか一般人は分からない。これまでも「森友問題」「桜を見る会問題」「公文書改ざん問題」などいずれも分かりやすい丁寧な説明がなされず、うやむやになっているように思う。国会での答弁や記者会見などで首相は「継続して説明していく」「丁寧に説明していく」などと話していたが、結局は実現していないのが実感だ。

「説明」とは「事柄の内容や意味をよく分かるように解き明かすこと」とあり、「根拠を示すこと」も含まれている(『広辞苑』)。「丁寧に説明します」と言っているだけでは説明したことにならないのは自明だ。

学習指導要領の国語の「話すこと・聞くこと」では、小学校低学年は「相手に伝わるように、行動したことや経験したことに基づいて、話す事柄の順序を考える」、中学年は「理由や事例を挙げながら、話の中心が明確になるよう話の構成を考える」、高学年で「話の内容が明確になるように、事実と感想、意見とを区別する」、中学1年生では「自分の考えや根拠が明確になる」、3年生では「相手を説得できるように論理の展開を考える」ことなどを身に付けることになっている。説明の基本だろう。

国会議員や官僚らは「学習指導要領」を熟読して、丁寧に分かりやすく説明責任を果たしてもらいたい。子供たちに説明のモデルを示してもらいたいものだ。